輸入関税について知りたい5つの情報 1.関税を含めた輸入の際にかかる費用 2.関税 3.通関手数料 4.消費税 5.関税を支払うタイミング
関税について考えることは、輸入を行う上で避けては通れません。
でも、なんだか難しそうですよね。
輸入関税のこんなところで、お困りではないでしょうか?
関税は、あらかじめ理解しないといけない部分が多いですが、
ここをキッチリとやっておけば、全体がスムーズに進みます。
トラブルがあった時でもお客様に対して、
安心感を与えることができます。
大切なことですのでこれからお話しする内容は、
じっくりと読んでくださいね。
輸入を行う際に、商品代金以外でかかる費用は、
・送料
・保険料
・関税
・通関手数料
・消費税
これだけあります。
この中で特に気にしなければいけないのは、
関税、通関手数料、消費税の3つです。
関税は商品代金にかかる場合(個人輸入)と
商品代金+保険料+送料(これをCIF価格と言います)に対して
かかる場合(商業輸入)があります。
- 前者の場合は、商品代金 × 60% × 関税率 = 関税額
- 後者の場合は、CIF価格 × 関税率 = 関税額
となります。
※関税率に関しては以下のサイトがありますので、
ご参考にしてください。
輸入統計品目表(実行関税率表)
http://www.customs.go.jp/tariff/index.htm
これだけではわかりにくいので、
関税に関しては、後でもう少し詳しくお話しします。
通関手数料とは、通関手続きに伴う手数料です。
これはどの業者を利用するかによって、
金額が違うこともあります。
ちなみに関税が無税の場合は、
手数料もかかりません。
- 国際郵便・EMSの場合・・・荷物一つにつき200円かかります。
- Fedexの場合・・・500円(非課税)または関税・消費税の合計額の2%のどちらか高い方がかかります。
- DHLの場合・・・関税+消費税の合計額が700円未満: 無料
関税+消費税の合計額が5万円未満: 手数料は1,000円
関税+消費税の合計額が5万円以上: 手数料は立替額の2%
上記の中では、DHLが一番複雑です。
金額も低いのでそこまで気にする必要はないですが、
こういう手数料があるということは、頭に入れておいてください。
消費税は国内に入る際、日本の消費税が課税されます。
これも単純に商品代金にかかるわけではなく、
CIF価格 + 関税に対してかかります。
関税はかからないというものです。
なんだか、微妙な数字ですよね。一体どこから来た数なんでしょうか。
まず日本税関の免税適用に関して、以下の一文があります。
「郵便物については、1つの包装に梱包された
輸入貨物の課税価格の合計額が1万円以下のもの」
ここで言われる課税価格ですが、個人輸入の場合、
ルールとして商品代金に、60%を掛けた額となります。
つまり、商品代金 16,666円 × 60% = 9,999.6円 (1万円以下)が
関税のかからない額となります。
これが、16,666円以下は関税がかからないと
言われる理由です。
ただ上記はあくまで、
個人使用として輸入した場合です。
商業輸入として輸入した場合は、
また違う計算方法となります。
この場合は、
単純にCIF価格(商品代金 + 保険料 + 送料)が
1万円以下なら免税となります。
以上のことから、できれば商品代金の6掛けとなる
個人輸入として輸入したいところですが、
一つの商品を大量に輸入したり、
明らかに商用だろうと判断されれば
自動的に、商業輸入に切り替えられ
課税される場合もあります。
次に関税が掛かってしまった際、
それを支払うタイミングですが、
- DHLの場合・・・届いた時の着払い
- Fedexの場合・・・請求書が送られて来る後払い
となっており、それぞれ違います。
自分が支払う場合は、
特に気にせずどちらでも良いのですが、
問題はお客様に直送する場合です。
お客様に届いた時に関税が請求されれば、
クレームになる可能性もあります。
そうならない為に、関税の事前払いについて、
知らなければいけません。
これに関しても、DHLとFedexで対応が違います。
DHL
事前に電話で追跡番号を連絡、DHLより確認メールが届きます。
その後、関税がかからなかった場合もかかった場合も、
再度メールが届きます。
かかった場合は、メールに決済リンクが付いているので、
そちらで支払いを行います。
Fedex
Fedexでアカウントを作成する必要がありますが、
法人アカウントでないと事前払いはできません。
以上のことから、関税がかかる商品をお客様に直送する場合は、
DHLで発送しなければいけません。
以上が、輸入関税に関してのご説明になります。